本製品を使用するにあたっては、以下のことを必ずお守り下さい。
1.自動車の運転中には絶対に使用しないで下さい。車酔いするおそれがあります。
2.航空機内では使用しないで下さい。計器類が異常をきたす場合があります。
3.著作者に無断で複製しないで下さい。死亡する場合があります。
4.講師の指示があるまで廃棄しないで下さい。指示無く廃棄した場合には、法律により罰せられることがあります。
5.妊娠中の方、生理中の方は使用しないで下さい。使用する場合は、講師または部長にご相談下さい。
6.本製品に沈殿物がある場合があります。この沈殿物は天然果汁ですのでご安心下さい。
7.本製品を輸出する場合、外国為替管理法の規定により政府の許可が必要です。
8.本製品では、ヴェトナム民主距和国(北ヴェトナム)及び朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)へは渡航できません。
9.本製品の補修用性能部品の最低保有期間は、製造打ち切り後7年です。
10.未成年が本製品を使用する場合、保護者の監督は必要ありません。ただし、皇族の方はその限りではありません。
〜宮内庁〜
1.フィルム現像とは
フィルム現像とは、撮影したフィルムを薬液処理して、「ネガ」の状態にすることです。この冊子ではフィルム現像の手順を学びます。
2.フィルムを現像する
(1)現像液
まず、フィルムを現像液で処理することにより、フィルムに像を出現させます。写真部で一般的に用いられている現像液は、D−76とT−MAXデベロッパーの2種類です。現像の手順としてはどちらの場合も同じです。現像時間が若干異なるのみです。
まず、現像タンクに現像液500ml注ぎます。現像液を注いだ直後、現像タンクを床に数回打ち付けます。これは現像液を注いだ直後には、フィルム面に気泡が付着している可能性があるからです。気泡がついているとその部分は現像されませんので、十分に気をつけます。
続いて1分間連続して、反時計回りに攪拌し続けます。反対に回すとタンクの中でフィルムがぐちゃぐちゃになってしまうおそれがあります。
それが終わったら50秒間静観します。50秒したら10秒間反時計回りに攪拌します。これを規定の現像時間まで続けます。
<現像液を扱う上での注意点>
・液温は20℃とする
・規定の現像時間を守る
(2)停止液
これは現像液の進行を止めるための薬液です。微量の氷酢酸と水を混合したものを用います。氷酢酸は水500mlに対してキャップ1/3程度で十分です。
まず、現像液で処理し終わった現像タンクに停止液を注入します。それで1分経ったら停止液を捨てて下さい。停止処理はこれで終了です。現像液のように床にたたきつけたり攪拌する必要はありません。
(3)定着液
この薬液で処理することにより、フィルムに光を当てても感光しない状態になります。これでネガになったといえるでしょう。なお、写真部では富士・スーパーフィックスという薬品を用います。
手順としては現像液とほぼ同じです。まず、現像タンクに定着液500ml注ぎます。定着液を注いだ直後、現像タンクを床に数回打ち付けます。これは定着液を注いだ直後には、フィルム面に気泡が付着している可能性があるからです。気泡がついているとその部分は定着処理されませんので、十分に気をつけます。
続いて1分間連続して、反時計回りに攪拌し続けます。反対に回すとタンクの中でフィルムがぐちゃぐちゃになってしまうおそれがあります。
それが終わったら50秒間静観します。50秒したら10秒間反時計回りに攪拌します。これを規定の時間(およそ8分)まで続けます。
規定の時間になったら現像タンクのふたを開け、ネガの色を見てみます。現像タンクのふたを開けるのは必ず定着処理が終了してからにして下さい。このとき、ネガの色が透明に近い状態なら定着処理は十分です。しかし、紫っぽい色の場合は定着不足です。ネガを現像タンクに戻し、再び定着液につけて下さい。時間は2〜3分程度で十分です。
(4)予備水洗
これは定着液を落とすための水洗です。次の薬液を入れる前にネガを水洗いしておかないと、薬液同士が混ざり合ってしまうことになります。それを防ぐための簡単な水洗いです。水道の下に現像タンクを持っていき、蛇口をひねり「ジャー」と水を流し込みます。この間、1分間は水を流し続けて下さい。
(5)QW
これは水洗促進剤です。次に行う水洗の時間を短縮するための薬液です。写真部では富士のQWを使っています。現像タンクにQWを500ml注入し2分間静観します。
(6)水洗
文字通りの水洗いです。(4)予備水洗と同じ手順で、今度は5〜10分程度水を流し続けます。世間が水不足で困っていても写真部には関係ありません。遠慮せずに水を垂れ流して下さい。
(7)DW
これは水滴防止剤です。写真部では富士のドライウエル(DW)というものを用います。
水500mlに対しDWキャップ1/3程度を溶解し、現像タンクに注入します。30秒経ったらDWを捨てます。
3.干す
さて、できあがったネガは干さなくてはいけません。ネガの上下にクリップをつけ、針金に吊します。このとき暗室の窓を開けてはいけません。埃がネガにつくからです。特にネガが濡れているときは厳禁です。干したネガは埃がつくのを防ぐためにも、遅くとも次の日にはネガシートにしまいましょう。
4.現像時間表(20℃)
〜D−76〜
トライX 8分
プラスX 5.5分
ネオパンSS 8分
プレスト100 7分20秒
プレスト400 7.5分
コニカパン100 7分
コニカパン400 7分
100デルタ 9分
400デルタ 7分
〜T−MAXデベロッパー〜
T-MAX100 8分
T-MAX400 7分
トライX 6分