第84回

 何とも寝起きの悪い朝を迎えたんである。夕べは相馬邸のPCのハードディスク増設にチャレンジしたんだが、これが何とも上手いこと行かなかったんである。わが愛機Fuckintoshのハードディスクは何度もいじったことはあるんだが、DOS/V機のモノは初めてだったんである。どちらもATAハードディスク、大差はないだろうと考えていた俺が甘かった。午後8時に作業をスタートして午前2時近くまで、俺と氏は熱い脂汗を垂らしつづけたのである。おかげで今日は正午に目を覚まし、そのままカミさんの買い物に付き合ったものだからもうダルくてダルくてなぁ〜・・・。

  まず装着する方法がマズかった。そのPCはコンパックのデスクトップで、空いているベイは5インチのものが1つだったんだけど、そこで俺の常識が邪魔をしたんだわ。「5インチベイに3.5インチHDを装着するにはマウンターが絶対に必要」・・・。実はこのプロジェクトは先々週末から始まっていたんだけど、その時はマウンターが入手できなかったので断念したという経緯があるんですな。パーツ店にHDだけは置いてあったんだけどな。そんなわけでその時は氏にマウンターを入手しておくようにと宿題を残して帰ってしまったわけよ。んで、昨日。氏は30GBのHD(メーカー正規品・5インチ用マウンター付き)を用意していてくれたんですわ。これでやっと装着できると思い、俺は既に開いてある筐体のしかるべき位置にそのマウンターにねじ止めされたHDを突っ込んでみたんだが・・・入らねぇ!!表にしても裏にしても何ともスッキリ入らないんである。いや、無理をすれば入れられない事もないんだが。力技ならな。でもそれじゃあんまりでしょってな感じで2人で試行錯誤を繰り返し、もう筐体のあちこちを曲げたり内側の金属ケースのドライブを出す開口部を折り取ってみたり、はたまた無理矢理収めようとしてHDで基板を踏みつけてみたりでそれはもう凄い盛り上がりを見せたんである。1時間余りの間。その時、である。そんな荒行に疲れ果てた俺の視線の彼方にある金属製パーツが現れたんである。それは、その5インチベイに最初から入っていた金具。もしや・・・と思いそのパーツを手に取ってよく見てみると、「FRONT」とか「HD」とか「ZIP」とか書いてありやんの!・・・要するにその金具にいきなりHDをねじ止め出来る構造・・・だった・・・ということ・・・。これに気付いていればその前の週にいきなりHDだけ買ってきて付けられたんじゃん!バカ<俺。いや〜、初めて見た時から変なベイだと思ってたんだよね。なんでわざわざ高さを低くしてあるんだろうって。こんなもん邪魔だと思って最初によくよく考えずに(見もせずに)外しちゃったのが敗因だったね。DOS/Vマシンって普通なんですかな?こういう金具付いてるの。>ALL

 そんなこんなでちょこっと曲がった筐体にHDを装着して起動させた俺たち2人だったのだが、ここで再び大きな問題に直面したのである。「FDISK」を使うのは分かっていたんだけど、そのコマンドの中の「基本MS−DOS領域」「論理MS−DOS領域」「拡張MS−DOS領域」の違いが全然分からなかったんである。大体今更MS−DOSってどういう事よ。これじゃますますマニアに優越感を与えるだけですぜ>マイクロソフト。まぁとりあえず基本が大事でしょってなわけでその「基本MS−DOS領域」を確保して再起動。さらにWindows上でフォーマットしてみた。そしたらとりあえず28GBのドライブが出来たわけよ。まあここまでは問題ないんざます。でもせっかく新しいドライブを入れたんだからそこから起動したくなるのが人情というものではなかろうか?俺たちは再起動の合間にプレイステーション版「北斗の拳」をやり、フォーマットの合間に「北斗の拳」をやり、スキャンディスクの合間に「北斗の拳」をやりつつフォーマットソフトでシステムの移動を試みたんだけど・・・出来ねぇ!!「新しいドライブが見つかりません」とか言われる!!そのソフトの不具合かと思って直接Windows上から「Windows」フォルダ以外を新ドライブにコピーするんだけど「共有違反です」とか言われて歯が立たなかったんですわ。大体だなぁ、Windowsのエラーメッセージって偉そうじゃないか?ていうか、お役所的。Macが民間人ならWinは絶対公務員だね。「共有違反」だとか「応答がありません」だとか、もうこりゃ再起動しかないという状態なのに「Escキーで継続します」とかさ。縦割り行政の弊害がパソコン上にも!なんちて。

 夜も更けたので昨日は諦めてしまったのだが、また今週末にでも行く予定なんである。しっかし読者の皆さん、HD増設にいい知恵はありませんかなぁ?ていうかWindowsのシステム移動の。ま、俺もこれから勉強しないとな・・・。


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