第77回

 ダイヤル1134・文化放送の夜はいつの間にか声優の人々に席巻されていた。昼間は野末陳平やら吉田照美があいかわらずオヤジトークを繰り広げている(俺は大好きなんだけれども)んだが、深夜ともなると体のどの部分から出てきているのだろうかと考えたくなるような女性の声が聞こえてくるようになって久しい。いや、その声がいい悪いと言うのではないんですな。でも俺は彼女達の声を耳にするにつけ、どんな顔で、年齢はいくつなのだろうかと考えてしまうのだ。夢がない?まあそういう意見もあろうが気になってたまらないんである。あれって地声なのか?まさか?志望者も多く、つねにつばぜり合いが繰り広げられているであろう声優業界を生き延びてラジオに出演しているからにはもっとドスの効いた地声をお持ちなのだろう・・・?これって偏見かしら。
 もうひとつ疑問なのはあの種の番組で流されている曲のランキングについてだ。国府田マリ子や・・・え〜、国府田マリ子や〜、マリ子やぁ〜!!(それしか今思い出せないっす)諸々の声優諸氏の歌が流されていて、それが毎週「第何位」という符丁の後に来るのは何となく不思議なんである。誰がランクを付けているのか?そんなにラジオやテレビで流れていないのだからランク付けも何もア〜タ、って感じだと俺みたいな素人は考えてしまうんだが、そんなに世の中単純じゃぁないんでしょうな、ハイ。どなたか御教授下され。マジで寝れないっす。ああいう歌、実はちょっとだけ好きなんす。純歌謡曲テイストで。
 んでもって「めがねっ娘」も人気高いねぇ。俺なんかが子供の時分にはめがねっ子(あえて「子」と書く)なんぞは「キモチワリ〜」ってな感じで男子からはすこぶる不人気だったのになぁ。「メガネザル」なんて言われて。大体眼鏡掛けてる昔の女子小学生って、ものすっごく頭が良すぎて男子から敬遠されるような輩か、もしくはちょこっと頭○目で、給食の残りのパンを引き出しとか給食袋の中で熟成させてカビ生やしちゃうような感じの子ばっかしだったじゃない?(超偏見)何でですかなぁ。まあ昔に比べて日本人の視力が弱まったって事はあるんだろうね。俺なんかもう物心ついた時には眼鏡かけてたから実感無いんだけど、道行く小学生を見ていると確かに眼鏡装着率は高まってますな。そうすると眼鏡にも違和感がなくなって、初めて好きになった女の子がめがねっ子だった率も高まって、そうするとあとはパブロフの犬状態でどんどん平均視力の低下に比例してめがねっ子フリークが増加してゆくってな構図なんだろうか。それでなければめがねっ子の儚げな雰囲気に惹かれているのかも知れない。女性が強くなった今、めがねっ娘(あえて「娘」と書く)はどんな作品の中でもあくまで従順で内気な存在として描かれている。そのあたりに現代の漢たちは癒しを感じているのかもしれないなぁ・・・ものすごく一般論だけど。
 でも何となくあの深夜の声優番組を聴いていると若返るような気がするんだよねぇ。あの胸の甘酸っぱさ(胸焼けじゃないっすよ)が蘇ってくるんだよなぁ・・・。そんなわけで俺は深夜になると番組名も出演者名も分からない声優の皆さんの声に耳を傾けている。土曜の晩は特に。最近朝が早いのでちょっと聴いたらすぐに寝てしまうんだけどね・・・。皆さまはラジオと親しんでおられるだろうか。



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