第59回

 狭いながらも楽しい我が家、とはよく言われる言葉であるが、狭いのにも限度があったんである。前に住んでいた板橋のアパート。1K。3Kを実現したのはは仕事だけだったんである。
 現在住んでいる埼玉県内の部屋は2DK。人間、1部屋増えるだけでこうも心に余裕が出来るものかと、狭いところに慣れたつもりだった俺たち夫婦は当たり前のことに驚いている。2人して不安定な、その日暮らしの境遇にありながら妻はいそいそと料理をし、俺は俺でこうして落ち着いて文章を書いていられる。今までは俺がこうして休日にキーボードを叩いているとブーブー言われてそれはもう大変な目にあったものだったが、最近では一人で本でも読んでいてくれる。
 大体、部屋が狭いと汚れが目立って仕方がないのである。大して物も持っていないくせにその密度が高まるおかげで、どうしても散らかっているように見えてしまう。そのおかげで俺たち夫婦は以前の部屋で掃除の無間地獄に陥っていたというわけなのだ。それが最近ではその密度が下がったおかげで穏やかに暮らせるという次第なのである。
 それから前の部屋は日当たりも悪すぎた。今の部屋はビルの3階なのであるが、以前は木造アパートの1階。しかも目の前1メートルほどのところに隣のアパートが迫っていて、もう西日しか当たらなかったのである。これも精神的に良い結果をもたらしているのだろうと思う。何度も書いた話だが鬱病の治療に光療法というのがあるそうで、これは鬱病の患者に何本も蛍光灯が入った電気スタンドの光を浴びせるというものなのだが、これが著効するそうなのである。日の当たらない部屋はやはり心まで暗くするものなのだろう。これから部屋を借りる方はまず日当たり重視で選んでみて頂きたいんである。まあうだうだと書いてきたが、とにかく今の部屋が気に入っているというお話。社員及びエクスタシーメイツの皆さんはぜひ遊びに来るやうに。って、そんな暇ないか・・・。マジで「駅近」なのでオススメなんすけどもねぇ・・・。

 さて、お話変わって。
 
 先日1日に、川越東高校写真部の撮影会がお台場で挙行されて、つつがなく終了したそうなのであるが、どうも撮影会というよりも観光ツアーになってしまったという意見があった。まあね〜、お台場じゃ仕方ないかもなあ。俺がその場にいたらそのまま夢の島辺りまで連れていったと思うんだけどな。何度も書いたかも知れないけれど、やっぱ「モロ」観光地に行っちゃいかんぜよ。名所旧跡をそれっぽく撮るのも勿論大切なのかも知れないが、それじゃ当たり前の写真しか写らんて。「撮る」というより「撮らされる」感じになってしまうと思うのよ。しかも見たことがあるような景色ばかりだから撮る気にもならんと思うし。そこで提案。
 「埼玉県内ダーツの旅撮影会」!!
 昔々、コモエスタ小森氏が地図の上にチョークを落として同じような事をしていたが、ここではもっと厳しくダーツを使用。しかもやり直し禁止。小森氏は関東全域の地図を使用していたためにどうしても行くのに無理がある場所に当たってしまい何度も繰り返していたが、ここでは埼玉県内に限定することにより意地でも行ける状態に仕立て上げてしまう。例えそこが鉄道などが通っていない辺鄙な場所であってもピエールなどを動員して幼稚園バスとかホーミーを運転させる。そしてそのポイントから半径何キロ以内と決めて撮影を挙行するのだ。どうっす?面白くナイ?ナイですか。ど〜もすんません。っていうか夏にでもやってみてえ・・・。
校内合宿の合間に川越市内限定でやるとか。賛同者求む!写真部の伝統芸能に育ててみたいんダ!!でも誰がダーツ投げるかでもめるだろうなぁ・・・。




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