川越東高校写真部の本年度の新入生はな、何と特別価格・今なら桐タンス2個も付いて消費税込みで1名!!とってもお得ですからこのチャンスをお見逃しなく!<通販かよ。
それはさておき1名らしいんである。どうやら。これを「1人でも入れば御の字」と思うか「1人しか入らないのかよ〜」と思うかはそれぞれの皆さんの主観に委ねられるところであると思うのだが、俺は前者の方を取りたいね。どうなったら廃部とか休部に追い込まれるのかは知らないが、とりあえず次の世代に写真部の伝統を受け継ぐことが出来るのは確かなのであって、その彼の友達も秋ごろになればバトミントン部に懲りたりバレーボール部に懲りたり柔道部に懲りたりすることだろうからその呼び水としても、そのたった1名の彼はこれからの写真部を担うキーパーソンなんである。俺はまだその彼の名前も知らないし、顔を見たこともないからどのような言葉を掛けてよいか分からないのだが、とりあえず「白と黒のエクスタシー」この言葉を贈りたいもんですな。それから現役の2・3年生の諸君にあっては、大切にするよ〜に。1名のみの部員ということで何かと干渉したくなるかも知れないが、そこであまりウェットな接し方をし過ぎると逃げ出さないとも限らない。その彼を疑うわけではないが、やはり中学出たての心はナーヴァス。夏あたりまではかさぶたを剥がすときのような優しさと耳を掃除するときのような緊張感を持って接して頂きたいもんですな。
またその彼が写真を経験しているかどうかによっても接し方は変わってきますな。毎年毎年誰もが言うことなのだが、いきなり専門用語でまくし立てるのは危険ですわ。そういうことをするのは生徒会相手に予算を請求するときだけでよろしい。(煙に巻く作戦ね)勿論その彼がCAPAのフォトコンの常連だとか、もう銀座のニコンサロンで写真展を開いたことがあるとかいうなら話は別だが、あんまし難しいもんだと思わせないようにするのが吉。あとカメラにこだわりすぎるのも考えもんですな。あれ買えこれ買えと言い過ぎると引かれてしまう。
あ〜、何だか一般論だなぁ、この文章・・・。しかしまだ見ぬ新入生を気づかう老婆(爺?)心から発せられた言葉である。乱筆乱文失礼。
ここ2・3日、俺は昔のネガを焼いている。引っ越して広くなった新居は暗室に最適で、夜になれば暗幕無しでも(でも普通のカーテンは付けるけどね)作業が出来るのだ。写真の職から離れてしまった俺を気づかって妻がさるフォトコンテストへの応募を勧めてきているのがその理由で、昨日なぞは妻がわざわざ仕事帰りに池袋まで行って印画紙を買ってきてくれた。感謝。こうでもしないと動かないのが俺の悪いところである。今、同じ写真を撮れるかと思ったら「否」と答えるしかないような「動き」のあるネガ達を見るにつけ俺は得も言われぬ心持ちになる。写真はやはり心の鏡ですな。安定した心境で撮った写真はやはりそのように写る。
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