どうもこん**わ。今日はですね〜、所沢のミューズなる文化センターみたいな施設で開催された埼玉県高校写真連盟西部地区写真展に行ってきたんですわ。先週の金曜に恩師のピエール伊藤氏から電話があって、「いや〜、俺、講評頼まれちゃったんだけど俺に出来るわけねえだろ!そんなわけで来てくれると助かるんだが・・・」と言われてはせ参じたという次第。行かいでか!俺は今朝目覚めると嵐のように猛然と現場に向かい・・・てなことはなくて朝9時頃まったりと起床し、ヨメさんにブーブー言われながらパソコンに向かい、仕方なく皿を洗ってから出かけたのである。結局ピエール氏との待ち合わせには15分遅刻。申し訳ねえ!いや、申し訳ねえだけではなく講評の前に写真がじっくり見られないのは非常に痛かった・・・。まあでも喋ってる時間もそんなにないことだし、入選作品だけきちんと見れば何とかなったんだけどね・・・でもそんなことぢゃいかん、という訳ですべての作品を、曲りなりにもピエール伊藤氏と見させてもらったんである。
相変わらず様々な作品が並ぶ展示室。110点程度あったのだろうか?一点一点の作品が、俺の若かりし日のことを思い出させてくれて思わずしんみり。高校写真展を見たのはどのくらい振りのことだろうか?昨年の夏振りくらいか?それにしても卒業してからの高校写真展は俺に郷愁をもたらす。写真が写る、そんな単純なことに感動していたあの頃。最近の俺は、いかに写真を売るかということ、そしてこの業界でいかに振る舞うかということにばかり腐心していて写真が嫌いになりかけているのである。高校生の皆さんには申し訳ないかもしれないが、やはり心が洗われる。「俺らはあんたを和ませるつもりで撮ったんじゃねえ!」「俺はプロ目指してるんじゃぁ!」という声が聞こえて来る。俺もきっと高校生の頃に同じことを言われたらムカついたことであろう。「和む」だなんてね。でもやはり、上手いか下手かではなくてその年齢に応じた写真が写るということはあると思うのだ。俺が今川越東高校に行って見る景色と、高校生当時に見ていた景色はどうしたって違うものなのだ、残念ながら。物理的に見える映像は同じでも、俺を取り巻く環境が変われば景色の見え方は全く変わるのだと思う。実際、所沢の、俺が大学時代を過ごした所沢・航空公園の景色は「変わって」いた。建物は何も変わらないはずなのに・・・。
だから俺はこんなことを皆さんに話したのだ。「その時その時にしか写せないものがある。今という時を大切に」と。こうして文章で書くとカッコつけているようだが、実際はたどたどしい口調で言ったのである。なにしろ原稿なしで1時間あまりも話し続けていたから。俺の今回の写真展への講評はやっぱりコレだな。他にも入選作品を1枚ずつ取り上げてああでもないこうでもないと言ったのだが、そんなことはどうでもいい。
細かいことを言えば、仕上げがなってないとか被写体が爺婆子供の法則に囚われすぎ(なにしろ入賞作品の殆どが人物写真ってな感じなのである)だとか、様々な問題があるのだけれども(今回の仕上げの状態はなかなかヤバかった)、何故だか今回はそこんとこに言及する気があまりしないのである。
だって「写ってる」から。俺は何だか写真が写るという単純な喜びを共有してきた気がする。
末筆ながら、1時間以上にも渡ってつまらぬ話を聞いてくださった皆さまに心からお礼を申し上げたい。それから川越東高校が大量の入選者を出したことに対してもお祝いを申し上げる。
そうそう、女子高生にココのアドレスを教えておいたことも付け加えておく。「エッチなページじゃありませんよね?」って言われた・・・。(泣)
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