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第424回
鳩山政権が揺れに揺れている。昨夏の総選挙での熱狂ぶりも今や昔、内閣の支持率は30%を割り込んだと報道されている。 こんな政治の話をここでするのは俺史上初。そもそも政治の話にはさほど興味がないし、語れるほどの知識もないのだが、今回の混乱の原因は俺にも分かる。それは何か。「ない袖を振ろうとしていること」「しかもバラ撒き」。これに尽きるのではないだろうか。 麻生政権に続き、大金持ちの子女が首相になった。カップラーメンが400円すると思っていた首相の次は、親から何億円も無税で貰っていた首相である。こういうセンセイ方に庶民の痛みを分かれといってもどだい無理な話。日本の国債はさほど海外に流出していないからまだマシだという意見もあるが、打ち出の小槌のように国債を乱発している。これも、金を稼ぐことの厳しさが分かっていないからではないか……。と素人ながらに思う。 その施策のなかでも、最も納得がいかないのが「子ども手当」である。自分に子どもがいないから言うのではない。日本に住んでいる外国人が祖国に残してきた子供にはほとんど無条件で支払う一方、日本国籍の日本人が子供だけを日本に残し、海外で働いている場合にはまったく支払われないという謎の制度だからである。また更なる謎は、実子ではなく養子でもよいこと、しかもその養子がいるという事実を証明するための方法がきわめて曖昧な点にある。ネットの受け売りだが、どこかの国の寒村出身の人が、本当だろうが嘘だろうが村長の一筆で「この人には養子が○○人います」と書いた紙を持ってくれば簡単に年間数十~数百万円の金が手に入るというではないか。これを利用した詐欺が横行しないことを願いたいものだ。 また、これは養子ではないようだが、日本に出稼ぎに来ているネパールの方が、祖国に4人の子供がいるということで年間62万円の手当を即座にゲットしたという話も聞く。このネパールについてどうこう言うつもりはまったくないが、そんな金があればあっという間に家が建ち、一族郎党がものすごい暮らしを送れることは間違いない。国は違うものの、以前インドに行ったときに家を10万とか20万円で建てたという話を聞いたことがあるから、きっとネパールでも同じようなものだろう。かの国の平均年収が210ドル(18,000円弱)というところに、その34倍あまりの金額を支払っている……国税庁の調査(2005年)による日本人の平均年収は437万円ということだから、日本人にこの倍数を適用してみると大づかみながら1億4,858万円。まあこの62万円が満額向こうに渡るわけではないだろうが、ともかくそのネパール氏は1日にして途方もない金額を手に入れたわけだ(まあ支払いは分割だが)。今、外国人が子供手当てを目当てに役所に殺到しているそうだが、さもありなん、である。 一方、これを日本人に支払う場合でも、その金が鳩ポッポらの狙い通りに使われる保証はどこにもない(というか、狙いって何でしたっけ?)。これをきちんと違う財布に分け、しかるべき時にしかるべき用途に使おうとする親がどのくらいいるだろうか? 少なくとも、俺にはその自信はない。そもそも、その「しかるべき」を規制できない現ナマを配ること自体が全く理解できないのである。ならば、これもまた謎の多かった「地域振興券」のほうがマシだったといえるだろう(少なくともこれでパチンコには行けないし、日本国内でしか使えないからだ)。 ともあれ、票を金で買おうという意図が透けて見える今政権。いったい誰のための「友愛」なのか、今夏の選挙に向けて目が離せない。 |