恍惚コラム...

第420回

 さて、3ヶ月近くのご無沙汰をしてしまった。どうも最近この手の書き出し方しかしていないような気がするが、何卒ご容赦いただきたい。前回のお泊りオフから年末まで突っ走ってきた結果がこれである。また、その間には恒例の写真部忘年会&しりとり専用掲示板オフ会も併催され、こちらも楽しませていただいた。さて、それではまず、かなり記憶も薄れかけているのだが(申し訳ない……!)、まずはお泊りオフ前半のご報告からはじめることにしたい。

 さる10月17日から18日にかけ、第40回しりとり専用掲示板オフ会が伊東のハトヤホテルを宿泊地に開催された。参加者はつっちー様、べんしゃぁ様、そして俺の3名。朝、無事関東地方への帰還を果たしたべんしゃぁ様の住む川崎市内で集合し、小田原方面に車を走らせる一行。車中はつっちー様のナイスな選曲で満ちたCDが流され(窓を開ければ即逮捕ものであろう〔笑〕)、埼玉新聞の「らき☆すた」特集が広げられるディープな空間に。さらにはつっちー様謹製のサンドイッチまで振る舞われるなど、極めてアツイ旅の始まりとなった。

 さて、ここからがものすごい記憶の薄れぶりなのだが、ともかくわれわれ一行は確か箱根を目指したのだと思いねえ。つっちーさまオヌヌメの、そう、仙石原に行ったんである。大涌谷、小涌谷などいろんな温泉っぽいものがあるその土地in箱根であるが、そこで有名なのが「玉子茶屋」なのだそうである。いったい何が玉子なのかといえば、その大涌谷の温泉で硫化物とともに茹でられた「黒いゆで卵」が名物なのでこうした名前がついているのである。いかにも観光地然とした山道の駐車場に車を停め、その茶屋に向かう一行。かなりの混雑ぶりである。で、階段を少し登るとその茶屋で、すでに店の前にはかなりの人だかりが。そして店の前(露天である)に置かれたテーブルでは、誰もが黒いゆで卵を割って食している。で、つっちー様がそれを率先してゲットしてくださり、一行は速攻で試食タイムに。……たしかに黒い。そして何となく普通のゆで卵にくらべて殻が堅い気もする。で、それを割って食べてみると……確かにうまい。うまいのであるが、黒いからうまいかといえばまた別な気がした……(失礼!)。ともあれ、目の前に広がる温泉&硫黄臭と景色(あいにく曇天だったが)があればこそ感じられる味だったことは間違いない。当地にお立ち寄りの節はぜひお試しいただきたい。

 そして、われわれ一行は昼飯&ドライブなどをかましつつ、その日のメインイベント(!?)となる「熱海秘宝館」へと向かった。たしか夕方4時ごろのことだっただろうか。何しろ秘宝館である。その存在はかねてより聞きしかど、もちろん行くのははじめて。あとで調べたことなのだが、この秘宝館、昔はあらゆる温泉地に存在したらしいにもかかわらず、今では熱海のほかに数件を残すのみになってしまったとのこと。また、「秘宝館」が何のことやら分からない皆様に簡単な解説を加えておくと、「温泉行って、その勢いでちょっとエッチな展示物が陳列されている所を見ちゃおっかな〜」というための施設である。当然、陳列物を見るだけなのでお姉さんがつくわけでもなく、日本の法律に従って陰部全開! 的なものがあるわけでもない。その妖しさと、規制の中でいかにエロスを感じられるか、きわめて知的センスが要求される施設なのだ。では以下に、そこでわれわれが何を経験したかを記してみたい。

 熱海城にほど近いそこはロープウェーの終着地点でもある。駐車場は数台程度で、われわれは果たして停められるのか? と思ったもののほどなくポジションをゲット。それにしても、こんな妖しい施設さえなければとても眺めのいい場所である。で、いそいそと車から降り立つと、70年代風のムード歌謡がわれわれの耳に入った。「愛に〜、ぁ愛にぃ〜、愛に囁く、熱海秘宝ぉ館〜♪」男3人、小雨交じりの曇天下で聞くにはあまりにも切なすぎる曲である。心なしか、駐車場整理のお兄さんまで哀愁を帯びて見えてくる。この人はこの仕事をしている間じゅう、下手をすれば一生「熱海秘宝ぉ館〜♪」なのである。一日のうち何時間をこのメロディーとともに過ごすのだろうか。ちなみにこの曲、公式にはリリースされていないものの「サロメの唇」というグループが完全カバーし、いい感じで歌っておられるのでぜひググってみていただきたい(曲名はズバリ「熱海秘宝館のテーマ」。Youtubeでも聴ける)。ハマることうけあいである。本気でお勧めである。なお、なぜかiTunes Music Storeでは買えないので、スティーブにぜひお願いしたいところだ。お願いしましたよ。

 そして気を取り直して受付へと向かう一行。入り口には有名スポットらしく、芸能人の色紙が超大量に貼り付けてある。まだまだこの段階ではエロスは控えめ。しかし……(次回につづく)



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