恍惚コラム...

第415回

 さてもご無沙汰である。業界特有の学会シーズンを経て、6月の休みは前回予告したとおり30日の1日のみ。そして今月も言うまでもない状態に突入しているのだが、ついに俺も齢33にしてウォシュレットオーナーになった。もとい、マンションオーナーになってしまった。

 そう、すでにしり掲などで動向をご承知の方もおありと思うが、御徒町ライフがあまりにも気に入った俺達夫婦はつい先頃まで住んでいた鳥越の賃貸マンションを離れ、そこから数百メートル離れた台東区台東の某所に中古マンションを買ってみたんである。前回の引っ越しと同様、ほとんど妻にやってもらっているわけだが……。そこに、さる7月1日から住んでいる次第。

 ベタベタな言い方ではあるが、「一生一度の大きな買い物」である。その選択には相応の時間がかかった。当初は「劇的ビフォーアフター」的な狭小住宅を都心に持つ! という野望があったのだが、この周辺では9坪ちょっとの土地が余裕で3千万円台中盤という事実に打ちのめされ(そもそも空き地自体滅多に見つからないのだが)、その後新築マンションを考えたのだがこちらも独身者向けのワンルームマンションがメイン。40平米くらいで3,000万円ちょっとというのが相場である。まあそういうのを買っても悪くないかとは思ったのだが、前にいた賃貸マンションが30数平米だったことを考えるとわざわざ買うメリットが感じられない。そうこうしているうちに、浅草橋駅前(徒歩3分!)の新築2DK、60平米くらいが4千万円チョイという情報を掴んで駆けつけてみたのだが、4千万円という壁に日和って撃沈。で、行動開始から3ヵ月あまりで中古マンションへの方針転換を図ったのであった。

 そして中古マンションを探す日々。中古ならば3千万円を上限に、何とか築10年以内で60平米くらいのモノを探すことができる。これももう何件内覧したことだろうか……。その結果、エイッと勢いで買ったのがこのおマンションという次第。52平米(公簿上は48平米くらいか……)、築6年で3千万円をチョイ欠けるこのプライス。南東向きの最上階で、ウリは最上階という地の利をいかしたルーフバルコニーである。最初は3千ウン百万円で出ていた物件なのだが、数ヶ月見ているウチに値段が下がってきて超快感である。新築で3千5百万円くらいしたらしいんで……。

 それにしても不思議なもので、こんな高い買い物にもかかわらず決めてしまえばあっという間である。わずか2回の不動産屋との打ち合わせ&契約(まあ、妻は平日に何度も電話などをしまくっていたわけだが)、そして銀行はネット銀行だったので1度も面談はなしである。「こんな簡単に、こんな借金ができちゃってイイのか!」……恐ろしい時代になったものである。これからウン十年、この顔の見えない相手に借金を返し続けるのかと思うと不思議な気がしている。

 まあそんなわけで、本格的に東京都民になってしまった俺である。まさかこんな所におマンションを買うとは思わなかったが、まあたまたま仕事の関係上である。もっと偉くなったら大宮に豪邸が建ちます(笑)。いや川越でもいいです……でもってことはないですね……。そんなわけで来週はオフ会です! 鷲宮に痛車が集結するらしいよ……!



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