第414回
さる5月5日(火・祝)、第37回しりとり専用掲示板オフ会が突発的に開催された。きっかけは4月の末、つっちー様からの1通のメッセージであった。「5月5日に、ぜひお連れしたいところが……」時は連休の真っ只中。エンジョイするにはもってこいの日取りだったのだが、いかんせん月刊誌稼業の身、しかも当初は行き先も秘密ということで(爆)なかなか確たる返事ができずに悶々としていたのだが、意を決してうかがうことにした。 当初秘密とされていた行き先は、なんと春日部(旧・庄和町)の大凧揚げ大会。大凧揚げ、というだけなら至極爽やかで、およそ本会の趣旨にはそぐわない(?)ように思われるが、聞いてみると、そこでは「痛凧」が揚げられる予定なのだという。ここの読者諸氏なら、「痛」という接頭辞からこの凧の何たるかを類推していただけるであろう。そう。何を隠そう痛凧とは、「アニメキャラをでかでかと描いた、『痛い凧』」なのである。それは見に行かねば、というお話なのである。 そして5日の朝。俺は京浜東北線の浦和駅へと向かった。あいにくの曇り空で、凧揚げにはちょっと……と思われたが、ここまで来てはもう引き返せない。つっちー氏と待ち合わせ、氏の愛車で一路江戸川の河川敷へと向かった。春日部市になったとはいえ、もともと庄和町なそこは結構な距離。考えてみれば埼玉のはずれである。で、いつもどおりまったりとした会話を小1時間繰り広げながらわれわれは現地に到着した。 今にも泣き出しそうな空の下、河川敷には結構な人数が集まっていた。会場から少し離れた駐車場に車を停めてしばらく歩くと家族連れやら老夫婦やらが多く、当初は痛い気配などまったく感じられなかった。遠くにはとっても長い連凧や、プロっぽい凧が揚がっているのが見え、普通の凧マニアの祭典のように見受けられたのだが……。 なおも歩いていくと、何やら痛みを感じさせる凧を発見。よく見るとらき☆●たやローゼ●メイデンなどのキャラが描かれた凧が空中に揚がっており、地上では「全国痛凧連合」と書かれたハッピを着た人がその糸をたぐっていた。そう。痛凧との遭遇の瞬間である。彼らの周りには取材するライター風情や、テレビクルー風の人々(別サイトにはフジテレビと書いてあったが……)が群がり、他の参加者にくらべて濃い空気を放っていた。また、痛凧を持ってくるのは先述の「全国痛凧連合」の人々ばかりではないようで、普通に秋葉原にでも行くような格好で紙袋に凧を入れている人、そしてどう見ても40歳は越えているであろうダンディーもか●み凧を揚げていた。このあたりは、別ページの写真をご確認いただきたい。 痛凧。考えてみれば車にアニメキャラを描くよりも健全な行為ではないだろうか。何しろ凧ってそもそも絵を描いてなんぼのものだし。空中に揚がる分、痛車よりも注目度も高いかもしれない。ただ、やっぱり広いところに行かないと揚げられないから辛いか……。ともあれ、今後の可能性を感じる分野である。これからの動向に期待したい。 なお、会場ではもちろんこうした痛凧は少数派で、全国各地から(新潟とか川越とか……)凧愛好家が集い、本格的な凧を披露していたことを付記しておきたい。また、この凧揚げ大会では20畳敷きの大凧が揚げられるのが最大のイベントなのだが、途中から雨に降られまくり。風も1m/sほどしか吹いていなかったようで、何度揚げてもまったく揚がらず。そのうちに雨も強くなり、われわれはその結果を見ずに撤退した次第である……。興味のある方はぜひいろいろと検索してみていただきたい。ニコニコ動画にも当日の模様がアップされているようだし……。 で、われわれはそのまま武蔵浦和へと戻り、飲み会に突入した。ここからは後三条氏、そして埼玉で会うのはお久しぶりのべんしゃぁ氏の2名を加え、またもつっちー邸で飲みまくった。前回の残りせんべいを用いたせんべい汁や、つっちー様が密かに仕入れていた「らき☆すた日本酒」などを取り揃えた酒宴である。本当は再度4名で「ツンデレ百人一首」をプレイするという目論見もあったのだが、ついつい飲むほうに夢中になってしまった……。で、後は南浦和のカラオケボックス・「歌王」に繰り出すというゴールデンルールに則ったわけである。 突然のことながら、べんしゃぁ様までお迎えする会が開けたことにこの場をお借りして深謝したい。次回は7月頃か……? 今度は超スペシャルな場所で開催されるかもなので、動向に刮目せよ! それでは、よろしくお願いします……。 私事ながら、仕事柄学会シーズンに突入いたします。来月(6月)の休日、数えてみたら1日しかねえ(orz 何とかしますんで、何とか待っていてくださいね〜 |