恍惚コラム...

第401回

 今回は401回目である。本来ならば前回、すなわち400回目に「まとめ」めいた事を書くべきだったのだが、どうしてもオフ会の報告を優先させなければならなかったため、少し「切り」は悪くなってしまったがここでその話をしたいと思う。

 本コーナーが300回目を迎えたのは2005年の12月のこと。そして今日は2008年9月21日。本来ならば400回は昨年の秋に迎えていなければならなかったにもかかわらず、丸々1年間も遅れてしまった。その理由はほかでもない、本業が尋常ならざる忙しさになってしまったからである。今にして思えば、第1回目から200回あたりまでほぼ毎週更新できてきたこと自体が奇跡的だったのかもしれない。うち続く休日出勤、この間代休をとったのは1日のみ。ときには2か月以上休みなしで働く日々の中、ときに皆様の激励をいただきながらここまで進んできた。

 いつも書くことだが、なぜ激励をいただいてまで個人サイトを運営していかなければならないのか? という疑問が脳裡をよぎることがある。PCも時間もすべて持ち出しで、直接実利に結びつくことは全くないにもかかわらず、なぜか? そんな偏狭なことを言っていては何も始まらないのだが、最近ではこうしてサイトを開いておくこと自体に意義があると考えられるようになってきた。更新の頻度はともかく、とにかく若林という男が生きているのか死んでいるのか? それを確認したいというニーズはあるのだと最近確信している。これまでかかわってきた少なからぬ人々に感謝する意味でも、そして俺と過ごした日々を思い出してくださる方がいる限りは、できるかぎり続けていきたいと思っている。また、幣サイトのアクセスログをみていると、いまだにフィルムの現像法や「ニコンF4」の使い方を検索した結果ここにたどりついている方々も多い(たぶんコラムの読者よりも多いであろう)。そうした方々のためにも、目の黒いうちは続けていきたいと思っているし、できるかぎりのことはしていきたい。

 話は少し変わるかもしれないが、最近川越東高校写真部の公式サイトが独自ドメイン(なんと、“syasinbu.com”)を取得してリニューアルを果たした。廃部より3年、この時期になってまでこのような手間をかけるスガワラ氏の意識の高さには驚嘆せざるを得ない。幣サイトも、写真写真といいながらすっかり雑記ばかりになっていることに反省しきりである。また、ここに詳細を書くわけにはいかないのだが、俺自身「自分にとって写真とは何か?」と考えざるを得ない出来事に最近遭遇した。OB会をめぐるドタバタはいつのまにか自然消滅で、ここで下手にアクションを起こせば「寝た子を起こすな」という誹りを受けかねない状況ではあるが、また集まって何かを企てたい、その思いはいまだにある。この仕事を続けている限りは難しいかもしれないが……。

 簡単ではあるが、これがコラム400回、サイト10年目の所感である。読者の皆様も、ご意見があればどしどし頂戴したいと思うのである。



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