第400回
さる9月6日、第32回しりとり専用掲示板オフ会が挙行された。つい先日、8月に第31回を開催したばかりではあるのだが、ここで緊急開催されたのには理由がある。その第31回の折、俺が「463(国道463号線、通称「浦所街道」)沿いにあるウイグル料理店はどうよ? そしたらウチの嫁さんも行くって言ってますが……」と提案したところ、あれよあれよと決定してしまい、今回の開催にこぎつけたのであった。人間、勢いがたいせつなのである。 そんなわけで、今回の参加者は4名。つっちー様、俺、そして妻と匿名希望X氏(希望により名前は伏せさせていただきます)。このオフ会に女性がやってくるのは史上初……かと思っていたのだが、そういえば5、6年前に「かも」様が参加されていたのを思い出した。最近しり掲でもお見かけしないが、お元気だろうか>かも様。話は脱線しつつあるが、そんなわけで夕方5時30分に埼京線南与野駅に集合し、われわれは一路その店・「シルクロード ムラト」に向かったのであった。 ただし、この店にたどりつくにはちょっとした時間がかかる。確かに最寄り駅は南与野駅には違いないのだが、そこからはおそらく2キロ近く、歩けば30分ほどはかかろうかという場所にあるのだ。なぜ、こんな場所に店を開いたのか疑問は尽きないのだが、まあなるべく家賃などを抑えていきたいのだろう。そこで4人連れだった俺達は迷わずタクシーに乗り、店の名前を告げた。店の名前だけで運転手氏が理解できるのかどうか半信半疑だった俺なのだが、すぐにそれは杞憂だということに気付かされた。運転手氏曰く、「このあいだも大阪から食べに来た人がいたよ」。俺はどうもこの店の実力を侮っていたようだ……。 夕方の渋滞を抜け、店にたどり着いたのは18時少し前。まだ閑散としている店内では席も選び放題だったので、ひとまず通り沿いの席に陣取る。俺達夫婦は3度目の来店だったのだが、つっちー氏と匿名希望X氏にとってはもちろん初来店。あまりにもエスニックすぎるメニューに、しばし戸惑う。まあ、どれを食べても間違いないことはわかっていたので、ひとまず代表的なメニューを俺達夫婦で選定させていただいた。ラムチョップに向こう風の水餃子、そしてミートパイに野菜炒めなど……。ウイグル人の夫婦2人が営んでいるこの店は、そのせいか料理が出てくるのが遅いという弱点がある。そこで、最初に頼めるだけ頼む作戦に出たのである。 そこからはしばしご歓談である。いままで、つっちー殿とほとんど話したことのない妻とX氏の間でどのような会話が繰り広げられるのか一抹の不安を感じていた俺ではあったのだが、つっちー殿とX氏はなぜか歴史の話で盛り上がりまくり、もはや俺にはついてゆけない高尚な会話が……。こうして見知らぬ人どうしを知り合わせるのがオフ会の役目、この数年、ずっと近しい知り合いばかりだったこの会に新風を巻き起こすことができたのではないか、そんな印象である。 そして俺とつっちー殿は女性陣を尻目にアグレッシヴに飲酒しまくった。どの国にも焼酎風の酒はあるものだが、その店にもそういうモノがある。名前は忘れてしまったのだが、アルコール分60%の酒……泡盛をより濃くしたようなそんな酒をつっちー様は注文したのだが、その出てきた量が半端ではない。中国の白酒(くわしくはググってください)ならば日本のおちょこ的なサイズのグラスに入ってくるものだが、ここでは普通にウィスキーでも飲みそうなサイズのグラス。つっちー殿はそれをちびちびと飲っていたのだが、そのうち俺の方も酒が足りなくなってくる。そこで頼んだのが、フランス製の焼酎「パリ野郎」。なんでもフランス特産の砂糖大根とアルザス地方の名水で仕込んだ旨味ある焼酎とのことで……しかもコレ、ボトル(2,000円)でしか注文できないというシロモノ。しばし躊躇はしたものの、酔った勢いで注文。最初は「余ったら持って帰ればいいか……」程度の認識だったのだが、気がつけば俺はつっちー殿のその60度焼酎にパリ野郎を注ぎ込みまくり、さらに自分でもそれをロックでガンガン行き……気付けばすっかり空に。これが俺達の泥酔へのプレリュードとなったわけである。もちろん、料理は申し分なく、堪能させていただいた。 そんな酔っぱらいを見たくなかったのかどうかは知らぬが、2時間あまりの歓談を経て俺達は別行動を図ることとなった。彼女らはウチのアパートでお泊まり、俺達野郎どもは定番のカラオケである。選曲も定番どおり、非常にスタビリティの高い感じだったのだが……いかんせん飲み過ぎたらしい。後半の記憶は飛び気味だし、まあ、寄る年波には勝てないというところだろうか? 家に帰ってからの記憶も薄く、さらに朝起きてから数年ぶりのリバース。リバース……。 まあ、そんなわけでつつがなく(?)第32回オフ会は終了いたしたのである。次は11月にお泊まりオフが予定されており、そして12月頭にはなんと、つっちー氏の新居大公開オフ(!?)も……これからもますます目が離せないんで、ぜひともよろしくお願いしたいのである。 |