その、暗室での秘め事を誰が知っているだろうか。写真部室の午後4時。セーフライトの明かりの下で俺は今日もその行為に及んでいた。
「あっ、Rボタン・・・・」
「本当は好きなくせに。ほ、ほら、もうこんなになってるぞ。」
私はRボタンを激しく攪拌した。激しく攪拌すればするほど、その子のRボタンはコントラストを増していき、白と黒のエクスタシーを感じさせた。Rボタンが次第にドライウェルまみれになってゆき、クチュクチュと卑猥な音を立て始めた。
「いや、なんていやらしい音!」
羞恥の表情を見せるその子。その頬は既に20M程度の紅潮を見せていた。その表情が、俺の股間を更にズーミングさせた。すでに鈴口からはコニカダックスがもれ、テラテラと輝いている。俺のジェネレーターは既にレディー状態だった。いま、まさに発光寸前を迎えていた。
「うっ・・・」
しかし、まだ飛ばすわけにはいかない。せっかくの秘め事を、この程度で終わらせることは俺のプライドが許さなかった。
「ねえ、もう、いいでしょ・・。」
その子はもうたまりかねて、巻き戻しノブを回し始めていた。
「俺の前浴はこれからが本番なんだよ!」
声を潜めながらも強い調子で俺は言って、流し台にあった竹ピンでその子の、今度はシャッターボタンを責めることにした。その子はもはや深度優先モードに入っていた。絶頂を迎えるべく更に貪欲に求めてくる。
「あ〜っ早くレリーズして〜」
その声を無視して、俺は竹ピンを手放さなかった。赤い竹ピンでシャッターボタンを切り続けた。と、その子は自らケーブルレリーズを手にして、
「これをモードラ連結部に・・・。」
何たる欲望。俺はそのレリーズを受け取ると、連結部のネジを回し始めた・・・
(続く)