第394回
さる5月3日(土)、第30回(回数が本当に怪しいのだが……)しりとり専用掲示板オフ会が開催された。今年2回目のオフ会は、つっちー氏の案により最初から猫づくし。古今東西、猫好きはどこにでもいるものだが、最近の猫ブームにはやはり目を見張るものがある。そこを鋭く衝いたつっちー氏の店選びに驚嘆させられた1日であった。それでは、早速その内容をお伝えしよう。 当日の集合場所は久々の秋葉原。朝10時の電気街口には、つっちー様とG三条様、そして俺が集合した。先述の猫スポットの開店が朝11時ということもあり、俺たちはまず雨の秋葉原のパトロールに入った。雨にもかかわらず秋葉原は相変わらずの人出。老若男女、大きいお兄さんも小さいお姉さんも入り乱れる中央通りを歩き、ドンキホーテやアソビットシティなどの現状視察へ。種々グッズの進化ぶりは相変わらずであり、アニメならばどのようなものでも商品になってしまうのか! と改めて思わされた次第。また、噂の「段ボール肉まん」を食べに行こうとしたのであるが、こちらも朝早すぎて果たせなかったのは残念だった。 そうこうしているうちに朝11時を迎えたわれわれ一行は、秋葉原のほぼ外れ、もう湯島なのではないかと思われる方面に歩みを進めた。すると、雑居ビルの1Fに木製の引き戸。そう。これが昨今噂の「猫カフェ」なのである。猫カフェとは、平たく言えば「広い空間に猫が放たれており、客はそれを生暖かく見守りながらお茶などを楽しむ」という趣向の店。さっそくその引き戸を開けると中は2重扉となっており、猫の脱走を防ぐシステムとなっている。で、中をうかがうと5、6匹の猫がうろうろと歩き回っている。広さは、そう12畳程度ではなかったろうか? 「Jalala」というその店のシステムを説明されて入店すると、ドリンクの注文をとられ、そして厳重な手洗いと消毒が命じられた。で、店内に点在する椅子やらソファーに座って猫を楽しむ……。わけだが、猫とてそんな野郎ばかり3人連れのところにホイホイ寄ってくるはずもない。なだめたりすかしたり、あとは店内に備え付けられているおもちゃを使って遊ぼうという次第なのである。俺としては以前、池袋の東急ハンズの上のほうにある「ねこぶくろ」でこうした場所にいる猫の冷たさを思い知っていたのであまり積極的には攻めなかったのだが、つっちー様とG三条様はひたすらおもちゃを駆使。当初はまったく相手にされていなかったものの、40〜50分ほど経った頃からは何とかプレイが可能に。入店時の店員氏の言葉「30分からでも良いんですが、やはり1時間はおられたほうが……」という言葉の意味を実感した。やはり、猫は猫でこちらがどのような人種かを量っているのであろう。われわれ一行が入店したときには閑散としていた店内も、この間にほとんど満員状態。おそらく15名程度のカップルや家族連れでにぎわうようになっていた。猫の魅力おそるべし、である。 その後われわれ一行は昼食へと向かう。突如決定された目的地は、「栄児家庭料理 本郷店」。そう。ここはかねてからここにも書いている四川料理の店。担々麺をはじめ、どのメニューを頼もうとその味は折り紙つきである。俺はこの1年あまり、週1回は通っている(実は先日も妻を連れて行ったばかりである)ので平然としたものだったが、両氏にもこの素晴らしさを伝えたくお連れした次第。感想はいずれも好感触なのであったが、やはりはじめての人には山椒の刺激が強すぎた模様で……。 で、その場でつっちー様から発表された次なる目的地がすごい。何と吉祥寺。このオフ会には何とも似つかわしくないその行き先に、俺とG三条様は耳を疑った。「で……そこにいったい何をしに行かれるので……」すると、「行ってからのお楽しみ」という返答が……。ともかく、ここまで来たら引き下がるわけにも行くまい。その数分後、われわれは中央線車中の人となった。 個人的には数年ぶり?(いや、10年くらい経っているかも……)に吉祥寺の駅に降り立った。つっちー氏はひたすらに井の頭公園のほうへと歩みを進めていく。吉祥寺の休日の人出もなかなかすごく、丸井の前では琴を弾きながら何やら青臭い歌詞の歌を歌う若くないお姉さんの姿もあり。おしゃれなのかそうでないのか、今ひとつ判然としないカオスな街である。 その後案内されたのは、井の頭公園の入り口の直前にあるカフェ。外見からすれば単なるアイスが名物の喫茶店という風情なのだが、入店してみると……普通に椅子の上で猫が寝てる。そう、ここは先述の猫カフェとは趣旨が違うものの、店内で普通に犬や猫が放し飼い(?)になっている喫茶店、ということなのである。入り口付近には「犬・猫が苦手な方はご遠慮下さい」という掲示もあり、かなり強気(?)な営業方針が伺えた。しかしながら、ここにいる猫はすべてが自然体。客のほうにも「猫と遊ぶぞ!」という気合いが入っておらず、これはこれで好感がもてるものであった。結局、一日を通じて猫の頭をまともに触れたのはここだけだったし……。 そして吉祥寺には、ここよりももっと著名な猫スポット、というか現在の猫カフェブームの起源となった店がある。「Cat Cafeきゃりこ」……。詳細はググるなり何なりしていただきたいのだが、この店もまたものすごい混雑ぶり。勢い込んで行ってみたものの、店内にはすでに目視で30名以上の先客がおり、入店お断り。どうもこの店は予約してから行くのが常識(?)のようで……。聞くと、入れるのは2時間先とのこと。おそるべし、老舗猫カフェの威力。 そんなわけで出鼻をくじかれたわれわれ一行は、ヨドバシカメラ吉祥寺店に闖入。ああでもないこうでもないといいながら最新デジタル機器を見まくりいじり倒した。やはり男同士でこういう店に行くのはいいものだと思う。間違っても(!)婦女子と行くような場所ではないのである。といいつつも妻を連れ回しては顰蹙を買っている俺なのだが……。 その後、新宿まで戻ったわれわれなのだが、G三条様とは諸事情によりここでお別れである。恒例の記念写真を撮り、俺とつっちー氏はすこし逡巡した。「もう飲みに行ってしまうか、それとも池袋にあるというもう1軒の猫カフェに行くか……」時刻はまだ16時過ぎ。今から飲んでもな〜という結論になり、結局攻めたのが「猫のいる休憩所 299(にくきゅう)」ここは4月29日に開店したばかりという新しい店ではあったのだが、店内にはかなりの数の客人が……。儲かるのか猫カフェ? 資金と猫さえいれば一見ボロそうに見えるのは偏見なのか? 猫のかわいさはもちろん、今後このビジネスモデルがどのように進化していくのかが非常に気になる俺なのである。 でもって、お約束の飲酒は南浦和にて。以前から焼き鳥をリクエストしていた俺のためにつっちー殿が選んでくれたのは「横浜天下鳥 南浦和店」。こぢんまりとした店内には6時すぎにはすでに先客がおり、人気のほどがうかがえた。料理のほうは、すこし高めながらグレードはかなりのもの。ここではつっちー殿とつもる話に花を咲かせた。 そして締めはカラオケである。前回来、すっかり3時間歌いまくるのがヤミツキになってしまったわれわれだが、今回もその例にもれず炸裂。リモコンの履歴に数々の「汚点(!?)」を残しつつ夜は更けていったのである……。 次回は7〜8月! 場所はまだ不明ですが、是非よろしくお願いします〜……。 |