第392回
さる2月16日(土)、第29回しりとり専用掲示板オフ会が挙行された。今年初のオフ会は、かねてより話題となっていたサイボクハムへの訪問をメインに、周辺の「聖地」などをめぐるというたいへん豪華なもの。もう第何回だか忘れかけているという問題はさておき、すばらしい内容となったのであった。以下に、詳細を報告しよう。 当日の朝は8時30分集合。今回はつっちー様の自家用車を使うということで南与野駅に集合である。いつもの通勤時間とほぼ変わらない時間に家を出て、駅へと急ぐ。その時点ではまだオフ会という実感が湧かない感じなのであったが、駅に着いてみると見慣れたつっちー氏の顔。やはり本日はオフ会なのであった。最寄りの駅で会ってみるのもたまには新鮮でいいのである。 で、つっちー氏の車に乗り込んでいざサイボクハムへ。日高市にあるそこは、埼玉県民ならもはや常識の肉屋さん(と、いうことでいいのか?)。国内に2ヵ所ある牧場から送り込まれた肉が当地・日高で加工され、それはもう評判のうまさなのである。ただ肉屋というとこぢんまりしたものを想像される向きもあるかもしれないが、その敷地内にはレストランやパークゴルフ場、はたまた陶芸教室やらスーパー銭湯まで併設されているというものすごいところなのだ。ちなみに駐車場には1,000台も停められるというのだから、その規模が知れるというものであろう。 敷地内にある、いかにも事務所然とした建物に入り、いかにも普通の会社っぽい受付に入る。その中では土曜日にもかかわらず従業員の方々が普通に仕事をしており、こんな遊び気分で入っていくのが申し訳ない程だ。で、つっちー氏が来意を告げると、これまた普通のサラリーマン然とした、派手なジャケットを着た2名の実年男性が現れた(実年って、懐かしい言葉だ)。てっきり受付付近に座っていたお姉さんが案内をしてくれるものと思っていたのだが、さすがはサイボクハムである。粋な計らいではないだろうか。 事務所の奥へと通され、1Fにある工場に入る。ソーセージを作っている様子やハムを切ってパックに詰める行程が見られるのが面白い。昨年末のお泊まりオフ以来、工場見学がブームなのであるが、これはなかなかくせになりそうだ。遠足気分が楽しめることもさることながら、大概無料なのもまた嬉しい。土曜の朝からソーセージ製造機に群がっている多数の人々を見ていると、労働のたいせつさが改めて伝わってくるというものだ。 その後、われわれ一行は先述のスーパー銭湯に闖入した。「まきばの湯」と名付けられたそこは、とても肉屋のついで(失礼!)に作られたとは思えないほどの規模。入湯料がちと高いのが玉に瑕だが、こちらもなかなかのクオリティーだったのである。 実は、当日の朝からけっこうな二日酔いだった俺のこと。起きた直後はまだ良かったのだが、時間が経つにつれ結構ツラいものがあったのだ。しかし、そこはそれ、肉屋に行ったからには名物を食べなければと思ったのだが……。ダメでした(orz そのスーパー銭湯の食事はおいしいと聞かされており、当然のことながら肉料理は絶品とのことだったのだが、日和ってつけ麺に……。そうしたわけで、つっちー氏が頼んでいた豚カツを少し分けていただいたのだが、さすがにおいしかったのである。 そんなこんなで数時間を過ごしたわれわれ一行は、まず最初の聖地である高麗神社へと向かった。なぜ、ここが聖地なのか。もちろん半島からやって来た渡来人が創設した神社であるということは当然のこと、そうした影響から韓流ドラマ好きのオバサマたちから聖地扱いされているということがまず1点。そして、政界の人々が参拝するとその後出世するといういわれがあるのが2点目である。掛けられている絵馬を見ても、ヨン様のケガの快癒や韓流ドラマのヒットを祈願するものが多い。また、境内にはさまざまな木が植樹されているのだが、その根元には錚々たる人々の名前が書かれている。高麗神社といえば小学生の頃遠足で行ったきりだったのだが、改めて来てみると知ることが多い。さすがオフ会クオリティーなのである。 そして社会科見学はまだ続く。次に訪れたのは坂戸市内にある「弓削多醤油」という醤油屋さんが開設している「醤遊王国」という施設だ。ここでも工場見学が可能なほか、ここで作られている多くの種類の醤油を購入、あるいは直接卵掛けご飯に掛けて食べることなどができるのである。 到着すると、まずは工場見学である。一日に数度行われる工場見学の時間にジャストミートしたのはラッキーだった。そしてそこでは、先ほどのサイボクハムとくらべ、かなり若くてやる気のありそうな青年が出迎えてくれた。なぜ、丸大豆醤油は丸大豆と呼ばれるのかといったうんちくや、弓削多醤油の作る醤油がいかに有機栽培の原料にこだわっているかなど……。豆を煎ったり煮たりする装置の大きさや、醤油を醸造する樽の規模が圧巻である。醤油工場としてはとても小規模なものなのだと青年氏は言ったものだが、素人にしてみればこれで十分なのである。 先ほど卵掛けご飯の話をしたが、それについてももちろんチャレンジしてみた。2階のちょっとした食堂風のところで300円を支払うと、ご飯と生卵、そして味噌汁のセットが出てくる。それに、同社が作っている、5種類以上はある醤油の中から好きなものを選んで掛け放題。実際にはあまり種類を掛けると混じってしまって訳が分からなくなってしまうのだが、とりあえず俺的には「卵掛けご飯専用醤油」をチョイス。これは醤油に加えていろいろと昆布だしなどが入っているもので、純粋な醤油とは言い難い面もあるがなかなかの美味。ひとくちに醤油といえどもさまざまなものがあるのだと改めて感じ入った次第。 で、その後のことである。つっちー氏が果たしてどこまで予定していたかどうか不知なのだが、われわれは一路鷲宮神社へと向かった。昨年に続き2回目の参拝。どうせ大宮方向に戻らなければならなかったので良いのであるが、年末を挟んで絵馬の状態が様変わりしているところが新たな発見であった。大きなお兄さんもちらほら、はたしてこの神社と街はどこまで行くのだろうか? その後はつっちー様の自宅に車を置き、大宮で飲酒。数年前にオフ会で行った「断らない限り焼き鳥を出され続ける店」のチェーン店である。この頃には何とか二日酔いから回復していた俺なのだが、午後遅くに食べた卵掛けご飯が効いていたためかあまりガンガン食べるぞという気になれず。どうやらそれはつっちー氏も同じだったようで、早々にその店からは退散。 退散したのはいいのだが、まだ時間は夜の7時過ぎなのであった。で、どうするか……。結局カラオケ4時間。男2人、しかもこのメンツでの選曲や歌いっぷりは皆様ご想像のとおりである。最後に受け取ったレシートには壮絶な曲名が並んでいたのだが、その部屋のリモコンに残されていた履歴もまたすごかった。まさに「お前は俺か」状態。そして大宮の夜は更けていった……。 と、いうわけで今回のオフ会もつつがなく終了することができた。もうずっと2人きりなのが辛いところ、次回はぜひ、もう少しでいいんで参加者が増えると嬉しい。次回は5月、真・聖地を訪問する予定なので、ぜひぜひよろしくお願いします〜 |