第381回
先週、新しいMacを買った話をして、文末を「新しいOSが出たら……云々」という文章で締めくくった。そして、まさにそれを書いた直後。ついにその新しいOS・「Mac OS X 10.5」の発売日が来る10月26日に決定したという知らせを受け取った。 MacOSのメジャーアップデートは、2005年4月の「10.4」以来2年半ぶりのことである。この間、Mac本体はIntel化やそれにともなう64bit化(Mac Pro)、そしてBoot Campベータ版(Intel MacでWindowsを起動させるためのソフト)の発表を受けており、早期のメジャーアップデートが望まれていた(Boot Campは「10.5」に正式搭載されることがかねてからアナウンスされており、実際にそうなるとのことである)。マイナーアップデートは何と10回にのぼり、「10.4.1」、「10.4.2」……そして「10.4.10」と、もはやソフトウェアのバージョンとしては不自然な数値にまで膨れあがっていた。 そこでこの10.5である。64bitへの正式対応、マルチコアへの最適化、そして外見が一新される「Finder」(Macを使っていない読者に説明するのは難しいが、まあWindowsでいうところのエクスプローラー+デスクトップにあたるだろう)などなどアツい新機能が満載。Appleによれば、何と300種以上の新機能が搭載されているという。思えば、新しいMac OSが出る度に互換性など気にせずぶち込んできた俺のこと。今回も当然予約しており、来週の更新は10.5上で行っている……はずである。私見であるが、最近のMac OSは、あまりにも古い機種を使っていないかぎりはアップデートするたびに処理速度が軽快になるところが良いのである。賛否両論あるが、これはやはりハードウェアとソフトウェアを同じメーカーが発売していることの利点であろう。Windowsのように、無数のハードウェアベンダーや自作パソコンに対応させる必要がなく、あくまでも自社仕様のハードウェア上で走らせられるのが良いのではないか。過去には互換機も発売されていたのだが……。 このメジャーアップデートで動作が軽快になった主要な例を挙げると、まずMac OS8.1から8.5になった時は印象的だった。この時もAppleはCPUの世代交代(MC68xxxx系からPowerPC系)を行っていて、8.5はこのPowerPCへの最適化によりまったく次元の違う処理速度を見せつけたものである。それこそ、同じマシンとは思えないほどであった。また、OSXも10.2から10.3になったときのスマートさ、軽快さは感動的だった。こちらも私見だが、本当に使えるOSXは10.3以降なのでは……と思う。で、10.5。「Intel後」初のメジャーアップデートということで、大幅にIntel寄りにチューンされてくることは間違いないだろう。それこそ、8.1から8.5のときのような感動があればよいのだが……。まあいずれにしてもあと5日である。具体的な使用感はそのうち報告したい。 ところで……すでに「しり掲」にも書いたのだが、この10.5。10.5が搭載されていないMacを「10月1日以降」に買った場合には1,280円(確か)でアップデートできるのであるが……ここで前回のコラムを読み返してみていただきたい。 そう。俺がMacBook Proを買ったのは9月30日ぃぃぃぃいぃぃぃぃぃ無駄無駄無駄ぁぁぁ ウリリリィィィィ!!! てめーらの血は何色だぁ!! ええ。素直に14,800円払います。保証書にもきちんと「9月30日」とソフマップの人が書き込んでくれていやがりました。まあそれでも某Windowsの高級版を買ったと思えば随分安いのでいいんだけど……。 これを聞いて、妻は「分かってたことなんでしょ?」と言うのであるが、Appleの新製品発売日だけは誰にも予想できないのだ。ヘタをすれば、このMacBook Proでさえ来月にはモデルチェンジしてしまう可能性があるのだ。その辺を分かってくれると嬉しいな、と……。 |