恍惚コラム...

第379回

 昨日(2007年9月29日)、第26回しりとり専用掲示板オフ会を開催させていただいた。最初の目的地は何と城北埼玉高校の向かいにできたスーパー銭湯・「はつかり温泉」。それ以降、朝11時の南古谷駅集合から夜11時過ぎまで盛り上がりまくった顛末をここにお届けしたい。ちなみに参加者は俺とつっちー様の2名であった。

 朝11時集合といいながら10分遅刻してしまった俺を、つっちー様は雨の中待っていて下さった。で、先述のはつかり温泉。ご承知のとおりあのような僻地にあるにもかかわらず、送迎バスの類がまったくないのには驚いた。しかし、折からの雨のこと。普段はタクシーなどほとんど止まっていない南古谷駅なのにもかかわらず、そこには数台のタクシーが待っていた。で、迷う間もなくタクシーに飛び乗った次第である。

 タクシーで900円の距離にて到着。見たところ、案外広そうなところであった。入湯料は750円ほど。なかなかこの手の施設にしては安い。で、ご入湯。普段見慣れたスーパー銭湯然とした雰囲気ではあったが、「ざぶーんの湯」と題されたその中庭には「巨大ししおどし」とも言える大きな樽が小屋の上に鎮座。5分おきに大量の水をぶちまけるさまは圧巻であった。また、渋井の大地から湧き上がる泉質はナトリウム-塩化物温泉。茶色い湯とわずかな塩味……こんな田んぼの真ん中では井戸水しか出るまいと思ったものだが、しっかりと温泉していて驚いた。

 40分ほど入浴の後、昼食。スーパー銭湯につきものの食堂ではノンアルコールビールと韓国風ラーメンを注文した。太麺と多めのネギ。普通の店で出されていればまったく大したことのないお味なのだったが、こうした所で食べるとまた目先が変わって面白いものなのである。で、つっちー様はここで「るるぶ埼玉」を取り出した。地元民なのにるるぶ埼玉……毎回、その探求心には頭が下がりまくりなのである。時間はまだ午後1時前。夜7時の飲み屋の予約までには大分間がある。せっかく川越にいるのだからどこか名所に行ってやろうという企みなのだったが、いかんせん川越生まれの俺にも適当なところが思い浮かばない。で、つっちー様が提案したのが……「川越まつり会館」コレである。詳しくはググるなり何なりして調べていただきたいのだが、何を隠そうここは前回のオフ会にも出席していただいた「139」氏の勤務先。川越観光とサプライズを両立させるグッドチョイスだ。俺は2つ返事で了承した。

 先述したが、何分僻地にあるのがこの温泉の欠点である。そこから脱出するべくタクシーを呼びつけたのだが……なかなか来ない。20分あまりつっちー様とウダウダ言いながら待ち、それでも来ないので他のタクシー会社に電話したところ何とかOK。ひとまず東上線の川越市駅まで行き、そこからおまつり会館を目指すことにした。東上線に乗るのは久しぶり。川越市駅に降りるのはもっと久しぶりである。道中は見慣れない店や城●川越高校のバスの微妙さ、そして川越くんだり(?)まで観光に来る人々の多さに驚きつつ、15分程度でおまつり会館入り。300円の入館料を支払い、周囲を見回すも139氏の姿は見えずに残念……仕方ないので俺たちは普通の観光客になりきって川越祭りの伝統を堪能した。もと川越市民だった俺なのだが、こうして見るとやはり奥深い。しかし、こんなお囃子をしたり山車を曳き回したりできるのは古くから中心街に住んでいる一部の人達だけなのである。俺のように川越のはずれに住んでいた者からすれば別世界よのう……。

 さて、おまつり会館を出たのが午後3時前くらいであったろうか。俺たちはふたたび行き先に悩んだ。しかし、このように風任せなオフ会もまた乙なものである。で、菓子屋横丁やら喜多院に足を伸ばすことに。菓子屋横丁では昼間からサツマイモラガー(ビール)を飲みまくり、そのままほろ酔い気分で喜多院まで歩いた。相当な距離だったのだが、勢いとはまったく恐ろしいものである。家光誕生の間……春日局化粧の間……そして五百羅漢……。つっちー様は小学校の遠足以来だったという。俺自身も、家光誕生の間を見るのは大学生のころに今の嫁さんと行って以来だから10年ぶりくらいだろうか。お互い、いい経験をさせていただいた。

 しかし、である。時はまだ午後4時過ぎ。先述の予約時間まではまだまだである。川越の主要な名所を見まくった俺たちは再び行き先に悩んだ。喜多院で野良猫の頭を撫でながら……。でもまあ悩んでもいても仕方ないので大宮に向かうことに。喜多院から川越駅まで。クレアモールの賑わいの中を進んでいく。あらためて、川越の栄えっぷりを実感した。

 そして大宮へ。それでもまだ時間があったので、ソニックシティの最上階にある「TEPCO SONIC」に向かう。つっちー様イチオシのこのスポットなのだが、恥ずかしながら俺はまったく不知だった。あいにくの雨だったが、ここからの眺めはすばらしい。しかもけっこうな人がいる……。みんなヒマなのか? 俺たちもヒマなのだ。ここでは「でんこちゃん」グッズも豊富に売られており、その商魂のたくましさに感動することとなった。

 午後6時。当初の予約は午後7時からと書いたが、結局耐えきれなくなった俺たちは店に電話を入れ、1時間早く飲み始めることにした。大宮駅東口、高島屋の裏(?)の通りをさらに入ったところにあるビアレストラン。ソーセージやジャーマンポテトとともに世界各国のビールが楽しめるという趣向である。お味は最高である。閉店したつぼ八を改造してできた店なため、内装に一抹の渋さが残るがそれもまた乙なモノである。話題は最近のネット事情やら住宅事情などがメイン。6月以来のつもる話は尽きなかった。

 で、シメはカラオケ。当初2時間の予定が1時間延長されるほどの盛り上がり。しかも2人きりなので順番が超速攻で回ってくるのだ。レンタルのヅラをかぶって歌い騒ぐ三十路の男2人……だが、それがいい。そしてオフ会の夜は更けていった……。

 次回は11月、信州お泊まりオフである。こちらの参加者はまだまだ(?)募集中なので、よろしくお願いします……。



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