恍惚コラム...

第292回

 2005年10月1日(土)、昨夜もまた川越東高校写真部OB会が開催された。コラムのバックナンバーを見ると、どうやら5回目にはなっていそうな本会。今回は本会史上最大の6名もの参加者に恵まれ、今までとはひと味違った話し合いがもたれた。遅々として進まない会務(?)ではあるが、やはり少し離れた目線からの意見には新鮮さがある。今まで、有志は気張りすぎていたのではないか。また、目指すOB会の形態がイマイチ周囲に伝わっていなかったのではないか……などなど。昨日の参加者の皆様にはあらためてお礼申し上げるとともに、あと何度続くか分からないこの会を応援し続けていただきたいと願うばかりだ。

 そこで今回は、俺自身が昨日の席上で感じた「ぶっちゃけた」意見を述べてみたい。思えばこの3月以来、さまざまな試みがなされては頓挫してきた。その目指すところはしだいに現役生や学校側から離れ、果たして「川越東高校―」という名前を冠することの意味が問われるようにもなってきた。この会の目的は明らかにぶれつつあるのだ。「総意」という言葉は一時期OBの心に波紋を起こしたものだが、結局必要なのは総意なのである。俺個人としてはできるだけ円満な最大公約数を求め、「川越東高校写真部OB=写真部OB会員」という蜜月時代を迎えたいと思っている。今後、この会が「川越東高校写真部OB会」と胸を張って語れるようになるためには何が求められるのだろうか?以下はすべて雑駁な案である。OB会創立の暁には会則が必要となるだろうが、その時にでも思い出していただければ幸いである。

●【案】川越東高校写真部OB会(以下、本会)は、川越東高校写真部OB相互の親睦を深めこれを継続し、もって学校側の求めに応じて現役生の支援をするための組織とする。
 これまでは「情熱の押し売り」をしてきた一部有志であるが、今後は上記のようなスタンスを取るのが良いのではないだろうか。あくまで学校側のオファーに応じ、本会ならではの人材を送り込む―もちろんオファーがなければそれまでの話になってしまうが、第一義としては「川越東高校写真部OB相互の親睦を深めこれを継続し……」である。校外写真展への可能性も完全に消えたわけではないし、現在定例で行われている会もこの目的に沿ったものとなっている。写真部の再興を望まないOBはおそらくないであろう。それを陰からひっそり望み、いざ写真部に興味を持った生徒が現れれば学校側との協働で再興活動に資する―こうしたことにやぶさかでないOB諸氏は決して少なくないと思うのだが。

●【案】本会は在学中に写真部に在籍し、川越東高校を卒業したことをもって会員とする。また、現役生については準会員とみなす。
 もっとも乱暴と思われる案ではあるが、ふと気づけばすでに高校でも大学でも同窓会員になっている自分がいる。読者の皆様もそうであろう。古いOBは会費などを払っているのかもしれないが、未だに実家にはタダで会報が届く……。 会員としてはカウントさせていただくが、当然集会や会費(もし)に対する強制力は持たないのが一般的な同窓会・OB会の姿とはいえまいか。正直にいえば、俺などはこれを目指し、一人でも多くの承認を得ようとしている最中なのである。やたらと飲み会などがうるさいと思えばパスしていただいて結構であるし、現在行われている会にも「仕事優先」の意識が浸透している。俺とて今回、前回ともに大幅に遅参した。もし、OB会の立ち上げにともなって私的な時間を割かねばならないと感じている方がおられるのであれば、それはまったくの誤解と申し上げねばならない。

●【案】本会の目的を達成するために、・会誌および名簿の発行 ・母校の求めに応じた後援活動 ・ほか、本会の目的を達成するために必要と認められる活動 を行う。
 写真展や会誌などの問題はこれまでにも取りざたされてきたが、やはり会誌だけは外せないものと考える。現在、写真部OBは日本各地に散っている。そうした方々に、またインターネット環境をお持ちでない方々に対して会の活動を伝えるためにはやはり印刷物が最適であろう。これを軸に、総会や写真展などに「参加できる方は」参加していただければと考える。

●【案】本会には会務の執行に必要な役員をおく。
 思えば、この会を「誰が、何の権限で」設けるかということは永遠の課題である。自然発生的に会が生まれることが理想ではあるが、現状にあっては何らかの形で中心となる人物が求められる。あえて会長は据えず、会費などが集まった場合の監査役だけをはじめに用意するという手も考えられ、この点についてはまったく頭の痛いところだ。今後の意見の醸成に期待したい。

 このほか、会費に関する問題や総会の開催の要否なども考えていかねばなるまい。

 このように、会則からOB会を考えていくことも今後は必要なのではないだろうか。読者の皆様からもさまざまな「会則案」を頂戴したいと思っている。



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