第278回
すさき氏の文章に「OB総会の開催に漕ぎ着けたいのが希望ですが」という件があったが、これについては俺もまったく同感である。これまで行われてきた文字のみのやりとりにはあまりにもすれ違いが多すぎた。関係各位の写真部を愛するがゆえの情熱が、その文面に棘を立てたことは否定できないだろう。そして、同じベクトルを向いていながらも個々人が予想する道程は意外にも大きな隔たりを見せてきた。しかし、昨日はこれまでの「自称・元老院」以外から3名もの参加者を得ることができたのである。彼らからは予想どおりそれぞれの意見が忌憚なく述べられ、よりOBの層が厚くなったことを感じられたものだ。内容自体はまだまだ雑駁で、ここにまとめるわけにはゆかないが、「自称・元老院」の耳には新鮮に響くものが多かったことだけは特筆しておく。現在、一連の議論は少し巻き戻った状態となっている。今後とも様々な皆様からのコメントとご参会を賜りたいと思う次第である。何しろ、直接顔を合わせることの効用は何物にも代え難いものがある。 少し巻き戻った状態、と書いた。そう、すさき氏の文面を見て驚かれた方もいるかと思うのだが、議論は「川越東高校内での学内開催」の是非をまず問うという局面にまで巻き戻っているのである。「川越東高校内」での開催に異を唱える方がいたにもかかわらず、この話はどういうことなのか? それはやはり、「写真部を復興するためのOB会および写真展なのか?」「写真部の復興には関わらない、単なるOB会にしたいのか?」というファンダメンタルな部分での結論がまだ得られていないからなのである。「いつかは写真部の復興を……」と願うのであれば、手段はともあれOBの活動を高校側に示さなければなるまい。「写真部の復興は流れに任せる」というのであれば、われわれは本当の有志のみで写真展なり会合を開けばよいのである。この点については昨日も議論が沸騰し、結局は先の段落の「OB会を開きたい〜」という堂々巡りを何度も繰り返したのである。ともあれ、一刻も早い、一人でも多くが参加するOB会を開催できる日が待たれてならないのだ。もはや、写真展9月開催にこだわる局面ではない。十分な議論をもち、それからでも遅くはないのだ。たしかに写真部は廃部となったが、OBは多分4、50年は生き続けるだろうから。来年だろうが再来年だろうが、写真部という紐帯で結ばれた人々が集う場所を俺個人としては求め続けたいのだ。 なお、ここからははあくまで俺の意図で公表する内容である。個人的に主要と思われる意見を記しておく。 1)昨日は「写真部OBのその後を見せることによって、高校生らの人生設計の一助とする」という意見も出されていた。写真の展示にこだわらず、現在20代中盤〜30代中盤までのOBが何をしているのかを高校生に知らせる……という名目で会誌なり、進路指導室でのプチ展示などはできないものかという意見もある。 2)学外展示と決定した場合、高校側への告知はどこまでが適当だろうかと考える。昨日は「教員全員への招待状(郵送もしくは手渡し)」「前記、およびポスター掲示」「ポスター掲示のみ」という案が出ていた。 3)学外掲示の場合、自動的に会場費が発生してくる。それについて禍根を残さないための会場決定・費用の賦課方法如何。知名度の高い場所(大宮ソニックシティなど……)であれば高校生も立ち寄りやすくなるであろうが、それだけ料金は高くなる。かといって、交通の便の悪い公民館系ではとうてい入場者は望めまい。また、ここには「部の再興を目的とするか」という点も絡んでくるために非常に複雑である。部員を求めないのであれば、それこそ県外でも可能なのだから……。 4)メーリングリスト作成如何。完全匿名アンケートの可能性如何。 5)アンケートなど、意見を集約するためにはひとまず部員の所在を確認することが先決である。一連の議論を完成させるためには、今後の活動に対して何の強制力もないと保証し、理解を戴いた上で名簿を完成させなければ進展はないだろう。 6)学校側への迷惑は別として、学外展示の方がより労力がかかるのではないか。自動車を出す人……その駐車代……予約の煩雑さ……設営時間の制約……云々。 7)度重なるOB会などに参加することが現実的でない方がいるのは事実。そこで、十分に理解いただいた方からは委任状などを取るのは如何。 個人的には、メーリングリスト作成などが手始めによいのではないかと思っているのだが……。 ともあれ、急がずともこれからどしどし意見が寄せられてくるものと考える。時期は未定だが、今後ともOB会は頻回に開催されるはずなのでその節はぜひご参加いただきたいのである。 |