あいかわらず、休日の昼間はラジオ派な俺である。ダイヤルはもちろん1134Khzの文化放送しかあり得ないのだが、今日(04年12月11日)もみのもんたは吼えていた。午後2時過ぎのニュースのコーナーでは毎週世相を斬って斬って斬りまくる彼なのだが、今日のメインテーマは「公立学校教員・わいせつ懲戒155人」という一件だった。今朝の新聞では複数の新聞がこれを1面で取り上げていたそうだが、これについてのみのの切れっぷりは痛快そのもの。まあ言っていることは毎回毎回「俺の子供の頃は近所の爺さんと婆さんに見守られて育っていたから…」とか「昔は砂糖が貴重品だった…」といった類の話なので聞き流していたのだが、みのもんたならずともこの話題が気になる方は多いのではなかろうか。「天下の」朝日新聞ですらこれを一面に持ってくるのだから、やはりこれは由々しき社会問題というヤツなのだろう。
だが、どうだろう。実際、最近の女子中高生はイヤラシ過ぎるとは思わないだろうか。マスコミは彼女たちについて様々な情報を流している―小遣い銭程度で体を許す女子高生。夜の渋谷を徘徊し、数日は家に帰らないという中学生。薄皮を剥ぐように下着を鬻ぐ様子ばかりが伝えられる彼女たち―。そんなバイアスを抜きにしても彼女たちはイヤラしい。朝な夕なに電車の中で見る彼女たちの姿は、先入観を抜きにしても甘い色香を漂わせている。いったい彼女たちはどうして必要以上の色気をもち、教職者をも幻惑するに至ったのだろうか。
以前にも書いたが、そもそも近代日本においては、ああいった年齢で結婚・出産に至る例は珍しくなかったそうである。「15で姉やは嫁に行き〜」という歌があるが、これは裏を返せば歌になってしまうほどありふれた現象だったという意味だろう。性急な論になるのは覚悟のうえだが、いくら学生という立場であっても生殖可能な年齢になればそれ相応の色気やフェロモンが出てくるのは致し方ない。現代では15才での結婚は男女ともに認められていないが、現実には最近の子供たちの精通・初潮年齢は年々早まっているそうだし、環境ホルモンやら地球温暖化の問題もそれに何らかの関与をしているようである。
ところで、現在伝えられている教師=生徒間の性の問題は大昔からあったと思われる。ただ、以前は一部の幼児性愛者に限局された問題だったのだろう。わいせつな行為に至ろうとしても、数年前、数十年前の生徒達は幼すぎて歯牙にかかる暇もなかったのだ。性善論と世の中の期待からすれば、教員という人種は元来生徒とわいせつな行為に及ぶのを目的に就職するのではないわけだ。その教員の質が今も昔も変わらないものと考え、そこでなおわいせつな行為が増えているということは、やはり生徒側がわいせつな行為を誘発する方向に「進化」してきたものと考えざるを得ない。
我が子が、そして本人が教育の現場でわいせつ行為の被害にあった方々には衷心よりお見舞いしたい。上の論では「生徒の側が悪い」という、救いようのないことを俺は書いたからだ。望まれぬわいせつ行為の強要は犯罪以外の何物でもない。そこで、俺はこの現代にあっては、生徒の側に自分の「わいせつさ」を意識することを提言したいと思う。敵を知り、己を知ること。今も昔もこれが危険に対する最大の防禦だからだ。
ここで文体は突然変わる。はっきり言って女子中高生はイヤラしい。誰も彼もが同じ制服を着て、それが3年間同じものだから成長に伴って胸や腰のラインがあらわになってくる。使い込んだ制服の質感。テラテラと光る、使い込んだスカートの襞。時折セーラーの襟にかかる黒髪から淡い香りが流れてくれば、そこはもうパラダイスである。体操服などはもう壊滅的なエロスの象徴だ。透けるブラジャーの線。脇の下のスリル。集団で薄着をなすその光景は、男たちにとって眼福の極みだ。それぞれの胸のふくらみ具合を一つの視野に入れ、比較してはあれこれ妄想に耽ることができる。こうしたことは、学校の敷地の中でしかあり得ないことではないか? ブルマーはそのあまりのわいせつさから駆逐されてしまったが、その上半身にエロスはまだまだ宿っているというわけだ。その若い柔肌は何もかもをはねつける勢いをもち、短い靴下に包まれた太腿は躍動する。女としての柔らかさをもちはじめたばかりのそれはあまりにもやさしく動き、その項では後れ毛がさわさわと手招きしている。その唇から流れ出す言葉はあまりに無防備で、彼女たちの肉体を守るには儚すぎるのだ。ああ何たるエロス!彼女たちは学校という四角い箱の中で、望まれぬエロスを先取りする運命に苛まれているのだ。
つまり、こういうことなのである。男は皆これくらいの事を考えているという覚悟こそが望まれぬわいせつ行為を遠ざけることになると俺は伝えたかったのだ。消費社会の進展や、将来への不安感がこうした行為を助長するという意見もまた然りなのだが、とりあえず、現代の女生徒にはは自分のエロさを知り、そのうえで自分の進み方を考えて頂きたいと思う次第なのである。
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