恍惚コラム...

第240回

 先週にひきつづき、今週も写真部休部関連のお話である。先週は総論として、写真部をとりまく現在の状況について考えてきたわけだが、今週はどうしたら来年度の新入部員を獲得できるかについて考えてみたいと思う。毎年毎年、春先になると現役・OB生を悩ませてきたこの問題。現役生まかせにしていられた頃ならいざ知らず、来春は現役生なしにこれを実行しなければならないのだ。まことに難しい問題であると言わざるを得ないだろう。実際に部活動をしている姿を見せることなく、ただ単に「入って下さい」というメッセージだけで生徒を動かせるのか、否か。幸か不幸か、時間はまだ7ヶ月ほどある。この期間が再興写真部の命運を決するのである。これから書く、俺個人のつたない意見にとらわれることなくOB諸氏が議論を闘わせて頂けるよう願っている。
 
1.紙媒体関連
 a.啓発パンフレットの制作・配布

 数年前、スガワラ氏が新入生全員分のパンフレットを作成し、配布したことを覚えておいでだろうか。部活動紹介の低調ぶりを憂い、何とかOBが直接メッセージを伝えられないかという思いで始められたこのキャンペーンは大きな成果をもたらし、人数は失念したが相当数の新入部員を獲得したのだった。それ以来、このような大々的なキャンペーンは張られていないわけだが、来年度はぜひこのシステムを復活させて新入生一人一人にメッセージが伝わるようにしていくべきだと考える。
 またその際、臆面なく顧問・学校側に印刷を依頼し、ラスト部長(だったと思う)とともに効果的な配布活動を行ったことに対する評価は高い。数人のOBが新入生全員分のパンフレットを自腹で印刷するのは厳しいものなのだ。コンビニのコピー機も、1枚10円と思って使っていると意外なコストがかかるものである。両面コピーを100枚で2000円、400枚刷ったら8000円である。さらにこれが数ページにわたるものだとしたら…。このコストをOBが負担するというのはなかなか厳しいものだ。来年度はぜひ、学校側との交渉の上で潤沢な部数を印刷するよう要求するべきだろう。できれば用紙もザラ紙ではなく上質紙にしていただき、写真の掲載に耐える品質のものにしてゆけたらと思う。
 また、その内容については議論の分かれる部分であると思うが、個人的には従来の内容を一新し、ビジュアル面を強化する方向で考えたいと思う。大まかな概要やQ&Aを掲載し、すこし遊びも交えつつ、過去の部員やOBの作品を紹介する…。どのような媒体でも、文字を読むより先に目に入ってくるイメージは重要であると思う。今後、皆様の写真を拝借して検討する機会もあるかと思う。また、制作に協力いただける有志も募りたいところだ。
 
 b.啓発ポスターの制作・掲示
 先日の翔鷺祭を訪問して感じたことであるが、通年で部員募集のポスターを掲示している部は多い。中には長期にわたる掲示により破れかけているものもあったりするのだが、これを生かさない手はないと考える。春先の部活動紹介の時期には写真部も相当数のポスターを掲示してきたが、これを写真を生かした上品な(?)ものに換えることにより通年の掲示に耐えるものにしていきたい。いかにもイロモノ的なポスターは写真部のお家芸なのであるが、そうしたものはやはり時期が過ぎると剥がされる宿命にある。それを避けるためにも長期の掲示に耐える、デザイン性豊かなポスターで生徒に訴えることが必要であろう。
 
2.ビデオ関連
 a.部活動紹介用啓発ビデオの制作について

 先日の翔鷺祭の席上、こうした話が出たそうである。来年の部活動紹介が何月何日に行われるのかは現状では不知であるが、このまま放置しておけば顧問氏の一人舞台、淡々とした説明に終始するのは明らかである。例年、OBの登場が期待されながらもその発表会は平日の昼間に開催されるため、勢いのある発表が出来なかったうらみは強い。
 そこで上記案が検討され始めたところであるが、これは俺個人としても大賛成といったところである。往年のローリングシャッターなどをこれで見せつけることができるようになるのだ。なぜ、今まで気づかなかったのかと悔しささえ覚えてしまう。
 この件は俺としては完全に専門外であるため、機材の面・シナリオの面もふくめた包括的な検討が求められている。有志の奮起を求めるとともに、俺に出来る事があればぜひお手伝いしたいと思っている。
 
3.インターネット関連
 a.キャンペーンサイトの作成

 1項のa,bに連動したサイトを作成し、より深い情報を発信していきたいと考える。紙面の限られるパンフレットを補足する役割を持たせ、さらには写真部公式サイトや当社サイトへのリンクも用意すればもう入部する前から写真部通に…。パンフレットやポスターにURLを掲載しても実際にアクセスされる可能性は低いのは承知の上だが、逆にいえばサイトを見に来るということはかなり写真部を意識しているともいえるだろう。そんなコアな層に訴えかける内容のサイトを構築してゆきたい。また、携帯電話用のサイトも用意し、登下校中の暇つぶしとして見て頂くことも念頭におきたいと思う。
 
 …このほかにも顧問の意識改革や学校側の予算の問題など、考える点はいくつかあるのだが、現実的に実行できそうなのは上記の4点くらいであろう。まだ7ヶ月、もう7ヶ月である。OB諸氏の知識を結集し、来年の部員獲得につなげていきたいものだ。


メール

帰省ラッシュ