最近妻が現在住んでいる部屋の内装に不満を覚えだしたようで、しきりに模様替えを俺に迫っていた。「じゃあ、今度の金曜日にね」と言った妻の言葉を、俺は本気半分、冗談半分で聞き流していたのだが、金曜の夜10時過ぎ、仕事帰りに最寄りの駅から入れた電話に妻はこう答えたのだ。「今、部屋の中がスゴイ状態なの・・・。」俺は愕然とした。こんな時間に帰って、部屋がカオス状態だとぉ?しかもその晩には、友人も泊まりに来ることになっていたのだ。(ハンドルネーム>ぴかちゅう)う〜ん、これはマズイ。マズイっていうか面倒くさい。しかしそれを放棄してカプセルホテルに泊まりに行くわけにも行かず、俺は取りあえずサンクス小竹向原店で缶酎ハイを買い、それを飲みながら家路についたのであった。
帰りついてみると、部屋の中はまさにカオス状態。魑魅魍魎が跋扈する地獄絵巻が繰り広げられていたのだ。本棚の中身が全て床(っていうか畳)の上にぶちまけられていて、それを今から要・不要に区別するところなのだという。その本棚の位置も大幅にリニューアルされており、訊いたところ「今日午後3時からずっとやってるの・・・」だと。
妻の頼みだと断れないのが俺の性分。俺はあくまで緩慢な動きでその分別作業に取り掛かった。すると・・・皆さんにも経験があるかと思うが、読んでしまうのである。昔の雑誌やら何やらを。コレが始まると長い。どうでもいい宅配ピザのチラシやら、あの忌忌しい都民税の振込用紙、そして毎週毎週性懲りもなく買う週刊誌の類を、俺と妻は1時間以上にも渡って読み、時々片づけ、していた。そうこうしているうちにゴミ袋には要らない雑誌やガラクタが溜っていったのだが、それを「今出しに行こう」と言うと妻は強硬に拒否したのである。翌日は可燃ゴミの日だというのに。妻は案外そういった所には堅い性格で、滞納しても止むない国民健康保険料や都民税を食費を削ってまで払おうとする性格なのである。そんな妻を懐柔するための言葉は案外簡単なものだった。「だって、もう日付変更線超えてるじゃん。」その言葉に妻は相当感銘を受けたようで、素直にゴミ出しに応じてくれたのだった。
何故こんな部屋の模様替えの話を書いたかというと、俺は今、パソコンの位置が変わってとっても快適になったのである。いままでは部屋の隅に追いやられていたのが、割と部屋のセンターに置かれることになって、両ひじが非常に快適になったのだ。これだけでも仕事の能率は上がるというもの。本当は画面が傾斜するタイプの(下向きになるやつね。つまり、うつむきで作業出来るカンジ。)パソコンデスクが欲しいのだが、いまのウチにそんな代物を置く余地は一切無い。広い家って本当に有難いなと思った今週末なのだった。
ちなみに妻は一軒家に住んだことの無い人種だ。今までに3度の引っ越しを経験しているが、いずれも団地。妻はしきりに一軒家に住みたいというのだが、こんな甲斐性無し夫に何ができるだろうか。いや出来ない(反語)。とりあえず、都民住宅にでも引っ越したいもんですなあ。今が買い、ってカンジか。
そうそう、区役所から国民健康保険の振込用紙が来たんだけど、何か保険料上がってるんよ。収入が増えたわけでも無いのに・・・。