第101回

 最近、仕事で海外の文献を調べなければならないことがあって、(文太殿、その節はご迷惑おかけしましたm(_ _)m)「翻訳ソフト」のお世話になったんだけど、その翻訳された文章がもうシュールでシュールで・・・谷川俊太郎も真っ青な現代詩の出来上がりって感じだったのよ。もうとってもアヴァンギャルド。とても仕事には役立たなかったんだけど、ネタ的には最高。そんなわけで、某翻訳ソフトを使って日本語を「和→英」にしてから「英→和」をして、どのくらい日本語が壊れるかを試して遊んでみたいんである。え?何で掃除屋が海外の文献を調べてるのかって?いや、某日本の最高学府の医学部の清掃の入札がありましてね。その参加申し込みをするために様々な知識を試されるわけなんだけど、コレがもう一般的な本屋にある本に載ってるようなヌルい知識じゃないし、この世界的な頭脳・インターネットでも調べられないような用語が満載!なんですわ。勢い本場・米国のサイトも参照しなければならなくなることも多いわけで・・・はぁ。

 それでは行ってみましょうかな。作例1。
「入浴中のミキがあらわれた。黒人と日本人とのハーフであろうか、そそるような悩ましき艶やかな唇と、水を弾くような褐色な肌が魅力的である。バックから微かにセクシー・ミュージックが流れてきた。」

これが英語にすると、

「ミキ in taking a bath appeared.The skin which is the brown that it is inflicted, and seem to resist a lip and the water that き is fascinating that seem to be aroused is attractive whether it will be a half with blacks and Japanese.Sexy music flowed slightly from a background.」

んでもって、日本語に戻すと、

「風呂に入る際のミキは、現れた。それが負わせられる茶色である皮膚、そして、それが黒と日本語をもつ半分であるかどうかに関係なく、きがそれを魅了している唇とその水に抵抗することは起こされることは魅惑的なようなようにしなさい。セクシーなミュージックは、わずかに背景から流れた。」

・・・「魅惑的なようなようにしなさい」って言われても!?・・・。何だかこれぞ点取り占いってカンジだわよね。「悩ましき」も「悩まし」と「き」で分かれちゃってるし。こうして遊んでる分には楽しめるんだけど、仕事で使うとなるとね〜。でも医学とか技術用の翻訳ソフトってのもあるやに聞くね。2十ウン万するみたいだけど・・・。

そんじゃ次行ってみよう!作例2。

「「あぁ・・・えっ、ち・・・」それに満足した私は、前より激しくクリ○リスをこすり上げた。「あっ、あっ、はっ、あ、だ、め、あ、うん、はぁ、うぅん、やぁ、あ、いぃ・・・」きっと換気扇から私の淫らな声が漏れ、外まで聞こえているだろう。「はぁはぁ、あ、うん、いい、よ、もっと、きもち、よく、あぁ・・・」そして、私の声を聞いた男はドアに耳を寄せ、股間を膨らませ想像しているだろう。「いいよ、あぁ、う、うん、はぁ、あぅん、あかぁっ、う、うぅん・・・」そんなことを想像するだけで、股間から異常なほどHな汁があふれ出る。そして、惜しみも無く声を張り上げる。」

これは英語だと、

「"あぁ / えっ, ち"I who was satisfied with it rubbed against a cliXXris more intensely than the front and put it up."あっ, あっ are っ, あ and, as for め, あ, うん, will hear my indecent voice from a ventilation fan ぁ, うぅん and ぁ, あ, いぃ surely to a leak, outside".As for "ぁ, ぁ, あ, うん are good and I have き more, and the man who heard あぁ and my voice well puts an ear to a door and I inflate a crotch and will imagine よ".I "imagine ぁ, あぅん, あ or ぁっ, う, うぅん / such a thing, and I am abnormal, and the juice which is H overflows from a crotch, and good よ, あぁ, う, うん appear".And I raise a voice without stinginess.」

 あえぎ声がそのまんま平仮名なのが難なんだが、これを日本語に戻すと、

「それに満足していた私がそのフロントより強烈にクリ○リスの表面をこすって、それを置く「あぁ/えっ(ち)」。「あっ‖あっが、っ、あとめのために、あ(うん)が換気ファンぁ、うぅんとぁから私の下品な声を聞くようにあ(いぃ)で確かにリークにあること」。「ぁ、ぁ、あ、うんが、利益と私である‖あぁと私の声がよく耳をドアに置くと聞いていた、そして、私がふくらますきとその男性が、よりそうする‖またと意志が、よを想像すること」に関しては。I「ぁか、あぅんか、あかぁっ(う)をうぅん/そのようなものと私に想像する異常にある、そして、Hであるジュースが、またとよいよからあぁ(う)からあふれ出る、見えること」。そして、私はしみったれなしで声を上げる。」

 しみったれなしで声を上げるぅ?"stinginess"ってーのが「しみったれ」って意味なんだろうかねー。「惜しげもなく→without stinginess→しみったれなしで」。それから「あっが、っ、あとめのために、あ(うん)が換気ファンぁ、うぅんとぁから」のくだり。頭ん中がピンク色に染まってる感じだけは良く伝わって来るんだけどな・・・。つーか官能小説ばっかし訳させてどうすんだよ>俺。でも笑い的にはこっちの方が面白いもんで・・・。普通の文章でも確かに派手にやってくれるんだけど、直接的に笑いを取れるのはやはり下ネタかと思った次第。芸人としてはあるまじき行為ですな(^^;)

 翻訳ソフトが使えない、と言い切るのはたやすい。しかし今後とも発展してくれなければ困る分野なのであるからして、エールを送るためにこんな企画を立ててみた次第。どこかでは数カ国語を自動翻訳してチャットが出来るソフトを開発しているという話を読んだことがあるが、現状の機械翻訳の精度でちゃんと会話は成り立つのだろうか?愛の言葉を囁いている最中に「しみったれ」とか「魅惑的なようなようにしなさい」とか言われたら興醒めどころか国際問題に発展しかねないし、商談の最中に誤解を生むような言葉が発生したら、これもまた訴訟沙汰になりはしないだろうか。市井の1素人が考えて解決できる問題ではないのだけれど、はっきり言って、もっと使える翻訳ソフトの登場が待ち遠しい。そうなればこの日本語という、世界でもマイナーな言語を使ってWebの大海に漕ぎ出すしかない我々のハンデも軽くなると思うのだが。



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